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サー・ベネディクツ・タバーン・オン・ザ・レイクでくつろぐダルース住民
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ミネソタ州ダルースへようこそ

アイアンレンジの底部にあたる歴史の長い小さな港湾都市、ダルースの港は、ミネソタ州北部地域の中心として、鉄鉱石や地元の農産物を世界の市場に送り出しています。1939 年に地元産の青石で建設された 5 階建てのエンガータワー(Enger Tower)は、一時はアメリカで最も忙しい港だったダルース港を見張るように立っています。近年、古い石造りの建物、赤レンガの道路、スレート屋根といったダルースの産業の隆盛を示す特徴は、ミネソタ州北部地域の観光ハブとしてのダルースの第二の人生を支えるものになっています。かつて活況を呈した工場や倉庫は、音楽ライブ会場、醸造所、蒸留所、トレンディなハイエンド商品の小規模メーカーに生まれ変わりました。ダルースは歴史保存の成功例であり、ビールを一杯やりながら音楽ライブを聞き、スペリオル湖畔の魅力に浸るのにぴったりな場所です。この地域を深く知るために、訪れた際にすべきことを地元の人に聞いてみました。お勧めをいくつか紹介しましょう。

地元の伝統

ボブ・ディランの故郷は、小さい街なのに驚くほどスイングしています。一週間ほぼ毎晩あるライブショーなら、レッド・へリング・ラウンジ(Red Herring Lounge)です。130 年前に建てられた建物は元は水産会社でした。使い古された木の床、むきだしのレンガ、そして地元のファン。ここはレトロスタイルのカクテルバーです。随時開催のチケットが発売される大きなイベントなら、ウェストダルースのクライド・アイアン・ワークス(Clyde Iron Works)です。11,000 平方メートルという広大な元製鋼所の中にあります。製鋼所時代の遺産をうまく生かしながら、とても広い空間を利用してレストラン、バー、イベント会場に生まれ変わったところです。暖かい季節には、ウォーターフロントのベイフロント・フェスティバル・パーク(Bayfront Festival Park)で毎年、ブックフェスティバル、ビールフェスティバル、たくさんの音楽ライブが開催されます。大物アーティストのライブもあります。でも、ダルースの人が「街で一番くつろげる場所」と口をそろえるのは、サー・ベネディクツ・タバーン・オン・ザ・レイク(Sir Benedict’s Tavern on the Lake)です。地元の人は「サー・ベンズ」と略します。夏は外のテーブルが、そしてバーの自由に弾けるピアノも地元っ子のお気に入りです。交代で鍵盤に向かう人が絶えません。ライブミュージックは毎日午後 5 時開始ですが、ジャムセッションは時を選びません。好きな楽器を持ち込んで一緒に演奏するもよし、ゆったり座ってじっくり聴くもよし。

ダルースのミュージシャン
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ホットディッシュ

ミネソタ特有の食の伝統のひとつは、「ホットディッシュ」への愛着です。ホームパーティーやポットラック(持ち寄りパーティー)の定番です。ホットディッシュは、一般にはキャセロールと呼ばれるものです。オーブンで焼く、量がたっぷりの一皿料理ですから、お腹をすかせた人がたくさんいるときにぴったりです。フードトラックのザ・ランブラー(The Rambler)は、「Roam. Eat. Repeat(移動・食べる・リピート)」をスローガンに、ホットディッシュの概念を現代的に解釈した「トトチョス(totchos)」を販売しています。これはナチョスとテイタートッツを融合して、たっぷりのチーズをかけたもので、これに黒インゲンマメ、ハラペーニョ、サワークリーム、ピコ・デ・ガロ、ワカモレが加わります。地元の人は、ザ・ランブラーを見かけたら必ず「捕まえる」そうです。

ザ・ランブラーのフードトラック
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ものづくりに触れましょう

新しく、勢いのあるリンカーンパーク手工芸地区(Lincoln Park Crafts District)は、昔は工業地帯でしたが、醸造所、レストラン、「メーカー」と呼ばれるものづくりなど、新しいビジネスが爆発的に増えています。そのうちのひとつ、ダルース・フォーク・スクール(Duluth Folk School)では、環境に配慮したシルクスクリーンから石鹸づくり、チェーンソーの安全講座まで、さまざまなクラスが開講されています。近くにあるフロストリバー(Frost River)は、ハイエンドの「カヌーバッグ」、ショルダーバッグ、パックバスケットなどを製造しています。材料は、高品質で昔ながらの仕事をする皮革業者やテキスタイルメーカーから仕入れるミネソタ産のレザーとワックスキャンバスにこだわっています。こうした新しい製造業者は、クラフトマンシップを大切にしていますが、すべては楽しさ、心地よさを届けるためにあります。

リンカーンパーク手工芸地区で縫製する人
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運河ゾーン

地元の人は、ダウンタウンに近いレイクフロント、カナルパーク(Canal Park)に行くことを勧めます。ここは、ユニークな 1905 年完成のエアリアル橋(Aerial Lift Bridge)によって、世界最長の長さ 11 キロメートルにおよぶ淡水の砂州、地元では「パークポイント(Park Point)」とも呼ばれるミネソタポイント(Minnesota Point)につながっています。心に残るビールを心に残るロケーションで飲みたければ、フープスブルワリー(Hoops Brewery)へ行きましょう。有名な地元醸造所、フィトガーズ(Fitgers)に長年勤めた醸造責任者が独立して、ここで自分が情熱を傾ける事業を始めました。それがスペリオル湖畔に立つ由緒ある 1889 年の建物にある新しいビアホールです。近くにあるノーザン・ウォーターズ・スモーク・ハウス(Northern Waters Smoke Haus)は、自家製の魚の燻製(サーモンからホワイトフィッシュまで)とバイソンのパストラミはじめハム・ソーセージ類の店です。ノーザン・ウォーター・サンドイッチを食べてみてください。ここのデリのバイソン肩肉の燻製をシュリッツビールで蒸し煮したものをはさんだサンドイッチです。ほかに何かスペリオル湖の水をそのまま原料にしたものということなら、ヴィークルー蒸留所(Vikre Distillery)です。ここは古いレイクフロントの倉庫にある夫婦経営の蒸留所とカクテルラウンジです。ヴィークルー(Vikre の発音は Veek-Ruh)の 4 種類の蒸留酒をフライト(飲み比べセット)で試飲するか、複雑なカクテルにミックスして味見しましょう。カクテルには、ボリアル・スプルース・ジン、スカンジナビアの代表的な蒸留酒、評価の高いアクアビットなど、ミネソタにインスパイアされた蒸留酒が使われています。

フープスブルワリーのバーテンダー
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こぞってコラボする現在

「ダルースではコラボレーションが人気です」と地元の人は言います。この目的を共有する精神はどこにでも見られます。たとえば、ヴィークルー蒸留所のおつまみはノーザン・ウォーターズ・スモーク・ハウスの製品を使っています。また、ダルース・コーヒー・カンパニー(Duluth Coffee Company)とベント・パドル・ブルーイング(Bent Paddle Brewing)は、おもしろいコールドプレスビールの醸造で協力してきました。アット・サラズ・テーブル・チェスター・クリーク・カフェ(At Sara's Table Chester Creek Café)のコラボレーションはまた違う形態です。この人気の産直レストランは、おいしい家庭の味にこだわった料理を朝昼晩の一日三食提供しています。近隣農家の伝統的な豚肉製品を使い、レストラン斜め向かいの区画で、チェスターガーデンズ(Chester Gardens)というスモールファームとスモールコミュニティを育てるプロジェクトを行っています。まるでひとつの村のようなんです!

ダルース・コーヒー・カンパニー
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