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ミシシッピ州ジャクソンで、魚釣りの手を休めてギターを弾くセドリック・バーンサイド
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  • 州:
    ミシシッピ州

ジャクソン出身のブルースミュージシャン、セドリック・バーンサイドが、お気に入りの南部のスポットを紹介します。

「ポーチに座って考え事をして、自然の音を聞いて、自分の考えや周りの音からインスピレーションを受けるのが好きなんです」 バーンサイドはそう語ります。彼の前にも数えきれないほどのブルースミュージシャンが、同じように充実した時間を過ごし、革新的な音楽を生み出してきました。

デルタ・ブルースの故郷

正統派のジャクソン・ブルースは、70年以上前から続いているブルー・フロント・カフェ(Blue Front Cafe)に今でも存在しています。「ジミー・ダック・ホルムズのベントニア・ブルースが今も生きている場所ですよ」。方言でジューク・ジョイントと呼ばれる、人々が音楽やダンス、ギャンブルを楽しむこの店は、ミシシッピブルースの発展に重要な役割を果たし、今でもディープ・サウスの音楽ジャンルの柱として記憶されています。

ジャクソンの近くのジューク・ジョイント、ブルー・フロント・カフェの外で演奏するセドリック・バーンサイド

ジャクソンの近くのジューク・ジョイント、ブルー・フロント・カフェの外で演奏するセドリック・バーンサイド
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おなかを満たす場所

「朝食かランチをとるなら、ぜひブレンツドラッグス(Brent’s Drugs)のブース席か、ソーダ・ファウンテンのあるカウンター席に行ってみてください」ブレンツドラッグスは、まるでタイムマシンで1946年のダイナーに送り込まれたような気持になるお店。サニーサイドアップの目玉焼き、バーガーやモルト・リカーを供しており、ジュースボックスから音楽が流れています。ブレンツドラッグスを出ても、もう一度今日の日付を確かめたくなることでしょう。フォンドレン・アーツ・ディストリクト(Fondren Arts District)では、1940年代から変わらないスタイリッシュなアール・デコの重厚な街並みが広がっています。

ブレンツドラッグスで、ダイナースタイルの人気メニューを頼んでみましょう

ブレンツドラッグスで、ダイナースタイルの人気メニューを頼んでみましょう
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ジャクソンのコミュニティの一員に

若い世代のために音楽シーンを変えつつあるジャクソンの人々と知り合うなら、オフビート・レコード・ストア(OffBeat Record Store)に行きましょう。数えきれないほどのレコード、そして学生が製作した色彩豊かな壁画が楽しめます。歴史あるベルヘブン(Belhaven)エリアに位置するこのお店では、デザイナーが手掛ける玩具、グラフィックノベルや貴重な美術書も扱っています。

決して聞き飽きないデルタ・ブルース

ブルースをもっと楽しみたいなら「ここはつまるところブルースの故郷だから、生演奏が聴けるライブハウスはいくらでもあります」とバーンサイドが言います。ハル・アンド・マルズ(Hal & Mal’s)、そしてマーティンズ(Martin’s)は、ジャクソンのダウンタウンにある著名なライブハウス。新人からベテランまで、ブルースミュージシャンたちが毎晩、酒を飲みガンボを食べながら演奏しています。

仲間のミュージシャンとセドリック・バーンサイド、ハル・アンド・マルズにて

仲間のミュージシャンとセドリック・バーンサイド、ハル・アンド・マルズにて
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南部の文化は奥が深く、時間がいくらあっても足りません

ミシシッピ美術館(Mississippi Museum of Art)、そしてミシシッピ公民権運動博物館(Mississippi Civil Rights Museum)は、どちらもダウンタウンに位置しています。ジャクソンがどのようにして様々な芸術を育てる土地になったのか、なぜ今でもこの南部の奥深い街に芸術が根付いているのか、世界的な視野から学ぶことができます。