ミシガン州ランシング：思いがけない州都の魅力を探る旅

ランシングの中心に位置する旧市街は、1800 年代半ばにこの街が創設されたときからある地区です。ここ 30 年の間に、この歴史の中心地は、熱心な市民たちの手によって再び活性化されてきました。築 100 年の建物に、タトゥー職人の店やアートギャラリー、パブ、レストランなど、ランシングで最もクリエイティブかつユニークな店舗が、色とりどりの店構えで並んでいます。2 ヵ月に 1 度開催されるアート・ナイト・アウト（Arts Night Out）イベントは、音楽やダンス、ポップアップシアター、パブリックアートなどで賑わいを見せています。お腹が空いたら、パンクタコ（Punk Taco）のタコスはいかがでしょう。モホポークとキャロットミントのサラダやカリフラワーのスモークを挟んだタコスなど、伝統的なものと現代風のものを組み合わせた味を楽しめます。しかもトルティーヤは自家製です。食事を終えたら、ランシング・リバー・トレイル（Lansing River Trail）を散策しながらグランド川の景色を楽しみましょう。このトレイルは、川沿いに 21 キロメートルにわたって伸び、公園やアトラクション、アクティビティの拠点を繋いでいます。

クラフトスピリッツの蒸留所は、アメリカ中で人気が高まっていますが、ランシング最初の蒸留所はもっとも名の知れた蒸留所の 1 つです。野球のマイナーリーグチーム、ランシングラグナッツが本拠地とするスタジアムからすぐのところにある、アメリカン・フィフス・スピリッツ（American Fifth Spirits）では、ミシガン州産の原材料を使って作られた、受賞歴のあるバーボン、ジン、ウォッカ、ウィスキーなどが楽しめます。州法により、蒸留所が提供できるのは自社製造の蒸留酒のみ。つまり、カクテルに使われるスピリッツはすべてその蒸留所で作られたものです。カクテルメニューは、季節の原材料と、バーテンダーの創造力によって、毎月変わります。飲み物と合わせて、職人が作るチーズやポップコーンなどの軽食もお試しください。また、アメリカン・フィフス・スピリッツでは、蒸留所の舞台裏を見学するツアーや、バーテンダースキルを磨くことができるクラフトカクテル講座なども開催しています。

ランシングで人気上昇中の地区、レオタウンを散策しましょう。この地区の名前は、オールズモビル（Oldsmobile）とレオ・モーター・カー・カンパニー（REO Motor Car Company）の創業者ランサム・イーライ・オールズの名にちなんで付けられました。R・E・オールズ交通博物館（R.E. Olds Transportation Museum）に行くと、T 型フォードよりも前のカーブドダッシュのオールズ車など、貴重な車や復元された美しい車を鑑賞できます。1 日の始まりには、ブルー・アウル・コーヒー（Blue Owl Coffee）の絶妙に焙煎されたコーヒーと自家製のマフィンをどうぞ。ここはランシングで人気の朝食スポットで、地元の音楽やアートも楽しめます。カフェインで目を覚ましたら、グランドリバーのカヤックに出掛けましょう。カヤックはリバー・タウン・アドベンチャーズ（River Town Adventures）でレンタルできます。ロータリーパーク（Rotary Park）、ポッターパーク動物園（Potter Park Zoo）、州議会議事堂（State Capitol）など、ランシング屈指のウォーターフロントの名所を巡ってみましょう。また同店では、レンタサイクルや蒸気船のリバークルーズも提供しています。

キャピタルリージョン国際空港（LAN）へは国際線と国内線がいくつか就航しています。また、グランドラピッズのジェラルド R フォード国際空港（GRR）や、デトロイトメトロポリタン空港（DTW）も利用できます。いずれもランシングから 1 時間ほどです。市内を巡るにはレンタカーが便利です。もしくは、ランシングの旧市街とダウンタウン間を走る、無料のグラブ＆ゴー・トロリー（Grab & Go Trolley）を利用しましょう。