自然、ショッピング、エンターテインメントの街、ニュージャージー州ニューアーク

アメリカの東海岸に春が訪れると、ニューアークでは、全米最大規模とも言われる合計 5,300 本もの桜の木々が満開になります。 ブランチ・ブック・パーク（Branch Book Park）で、真っ青な空を背景に咲くこの可憐な花を堪能できたのはとても幸運でした。

桜の花のほかにも、公園は楽しいアクティビティであふれています。 都市農園、スケートリンク、子供用のガーデン、テニスコート、バスケットボールコート、フィットネスコースなど、数えたらきりがありません。 桜の花に囲まれて 1 日を過ごしてもよかったのですが、ニューアークには私がまだまだ知らない魅力がたくさんあるはず。次の目的地を目指すことにしましょう。

私は休日に買い物三昧をしたいという欲望と常に戦っているのですが、それが無駄なことだと悟った今、ザ・ミルズ・アット・ジャージー・ガーデンズ（The Mills at Jersey Gardens）の探検に出かけることにしました。 200 以上の有名ブランドストアが 1 か所に集まっており、洋服や靴の免税サービスも受けられます。両手いっぱいの戦利品とともに、私が満面の笑みで帰路に就いたのは言うまでもありません。

ニューアークのダウンタウンには、インディーズのアートギャラリーが軒を連ねています。 最初に目にする質素な外観にだまされてはいけません。店に一歩足を踏み入れたとたん、感覚がマヒすること請け合いです。 ギャラリーアフェッロ（Gallery Aferro）はまさにそんな場所で、アトリエ、展示物、インスタレーションアートが混在しています。 私はそこでアーティスト、キュレーター、芸術愛好家に出会いましたが、彼らはひとつになって意見を交わし、地元の才能あるアーティストに投資して、街を盛り上げています。

世界的に有名なジャズ専門のラジオ局、WBGO も芸術の中心地と言えるでしょう。ここでは世界中のアーティストを取り上げています。 私は局内を案内してもらい、有名な司会者の紹介を受け、アメリカ最高のジャズミュージシャンによるライブ放送を聞くことができました。

ニューアークでの旅で忘れてはならない場所の 1 つがニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センター（New Jersey Performing Arts Center）です。 イベントカレンダーは、ダンスや劇から詩、音楽まであらゆるジャンルのアートパフォーマンスで埋められています。

歴史愛好家の自分としては、ニューアーク博物館（Newark Museum）を訪れることも楽しみにしていました。 ここではアメリカ、アジア、アフリカの装飾アートや現代アートのコレクションを心ゆくまで堪能できました。 私が一番気に入ったのはチベットの展示室。ここには世界有数の作品が展示されているそうです。

私が訪れた時のニューアークは、アイスホッケーシーズンの只中にありました。地元の NHL チーム、ニュージャージー・デビルスの応援にプルデンシャルセンター（Prudential Center）に出かけたのは言うまでもありません。 巨大なスタジアムの外にまでファンの声援が聞こえ、中に入るとしびれるような空気に包まれます。 スポーツをこよなく愛する人は、1 年を通して、アイスリンクまたはコート上でたくさんの試合を楽しむことができます。 プルデンシャルセンターはまた、NCAA の男子バスケットボールで有名なシートンホールの本拠地でもあり、UFC や WWE、ボクシングやスケートボードの決勝戦も定期的に開催されています。 伝説的な演奏家が遠方からやってきてまでコンサートを開催するこの場所では、音楽ファンがどの演奏を聞こうかと迷ってしまうほどぜいたくな気分が味わえます。

ニューアークはただの街ではありません。何かが起きる街なのです。