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フィラデルフィアのマジックガーデン
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    ペンシルベニア州

ペンシルベニア州フィラデルフィアのモザイクアーティスト、アイザイア・ザガーの作品に対する多数のトリュビュート

フィラデルフィアのマジックガーデン(Magic Gardens)は、民族芸術センター、ギャラリースペース、モザイクアーティストのアイザイア・ザガーの作品を紹介する非営利団体で構成され、ザガーの最大のパブリック・モザイク・インスタレーションがある場所に位置しています。

ザガーは、1960 年代後半に妻のジュリアと共にフィラデルフィアのサウスストリート(South Street)地区に引っ越して来たとき、この地域の美化に専念しました。夫妻は放置された建物の購入や改修を通じて、地域の活性化に取り組みました。その際、頻繁に私有の壁や公共の壁にカラフルなモザイクを施しました。そのようなプロジェクトの第一号は、サウスストリート 402 番地で現在も高い人気を誇るジュリアの民芸品店アイズギャラリー(Eyes Gallery)でした。

1994 年、ザガーは彼のスタジオの近くの空き地にあったマジックガーデンに着手しました。それから 14 年間にわたって、トンネルや洞窟を掘り、多層の壁に彫刻を施し、278 平方メートルのスペースにタイルを貼りしっくいを塗りました。インスタレーションは、ザガーが与えた多大な芸術的影響、彼の人生のイベントや経験への敬意を表しています。

アートとコミュニティの両方が大切にされる場所

主にファウンドオブジェクトやコミュニティから寄付されたものから作られたインスタレーションは、無数のタイル、織物、色調で街の区画の半分を覆っています。この迷宮を歩くと、南米やアジアの彫刻、地元サウスストリートにあるヴィアバイシクルズ(Via Bicycles)という店の自転車の車輪、ザガーの手作りのタイル、大きさも形もさまざまな鏡が使われていることがわかります。

2002 年には、一度は空き地だったサウスストリート 1022-1026 番地の土地のオーナーが、サウスストリートの財産価値が上がっていることをボストンにいながら聞きつけて、その土地を売却することに決めました。しかし、ザガーの芸術作品に囲まれた地域が壊されることを望まなかったコミュニティは、すぐにアーティストの支援に乗り出しました。『フィラデルフィアのマジックガーデン(Philadelphia’s Magic Gardens)』というタイトルが新たにつけられた彼の作品は、マジックガーデンの場所およびサウスストリート全域でザガーの作品を保護し、プロモーションするつもりで、非営利団体として法人格を取得しました。

フィラデルフィアのマジックガーデンは現在、通年で一般公開されている常設のアートインスタレーションです。訓練を受けたガイドがいるので、マジックガーデンや周囲にあるザガーの壁画を案内してもらうことができます。さらに、フィラデルフィアのマジックガーデンではザガー自身が手ほどきするモザイクワークショップが毎月開かれているだけでなく、コンサート、ダンス公演、その他の公開イベントも定期的に開催されています。

旅行の前に知っておきたいこと

毎週火曜日は定休日です。

旅行サイト『アトラスオブスキュラ』(Atlas Obscura)に掲載された書き下ろし記事です。