大西洋沿岸北部

マサチューセッツ州ボストンから出発して、この地域の歴史に触れてみましょう。フリーダムトレイル（Freedom Trail）をたどり、「ボストン茶会事件船と博物館」（Boston Tea Party Ship and Museum）を見学します。歴史的な名所だけではありません。この活気ある都市は他にも、ニューイングランド水族館（New England Aquarium）のアザラシから市内各地のビール醸造所巡りに至るまで、見どころが満載です。この街を水陸両方から体験できるボストン・ダック・ツアー（Boston Duck Tour）も忘れずに。次の目的地に向かう前に、近くのケープコッド（Cape Cod）に立ち寄ります。魅力あふれるビーチサイドの町を巡り、地元で獲れたおいしいシーフードに舌鼓を打ち、この地方独特のニューイングランド様式の建物を楽しんでください。

次はロードアイランド州ニューポートへ。19 世紀の大富豪たちが建てた豪邸を見られます。1800 年代にヴァンダービルト家（Vanderbilts）やアスター家（Astors）といった裕福で社会的にも名が知れ渡っている名家が、近隣都市の厳しい夏の暑さから逃れてのんびりと過ごすために、この海沿いの街に別荘を建てました。ニューポートを出発したら、コネチカット州の海岸線に沿って車を走らせます。途中、ミスティックシーポート（Mystic Seaport）にぜひお立ち寄りください。この博物館には世界最大規模の歴史的な船舶のコレクションが収蔵されています。さらに 8 キロメートル東へ進むと、ストニントン（Stonington）というあまり知られていない地区にさしかかります。かつて捕鯨と造船の中心地だったところですが、海の男たちの家や教会が立ち並ぶ緑の多い町並みは、今も 1 世紀前とほとんど変わっていません。

アメリカの活気あふれる大都市、ニューヨーク市には、自由の女神（Statue of Liberty）やソーホー（SoHo）の商業地区、ブロードウェイ（Broadway）、タイムズスクエア（Times Square）など、見所が尽きません。天気がよければセントラルパーク（Central Park）をのんびり散歩して、ウエストサイド（West Side）の自然史博物館（Natural History Museum）やイーストサイド（East Side）のメトロポリタン美術館（Metropolitan Museum of Art）を訪れましょう。ハイライン（High Line）公園も人気のスポットです。疲れたら、たくさんあるカフェやデリで一休みしましょう。大きくカットされた有名なニューヨークチーズケーキをぜひお試しください。

ペンシルベニア州フィラデルフィアに着いたら、アメリカ独立のシンボルであるリバティベル（Liberty Bell）を訪れましょう。17 世紀後半の都市開発で最初に作られた 5 つの緑地公園の 1 つ、リッテンハウススクエア（Rittenhouse Square）には、腰をおろしてゆっくり過ごせる場所があります。フィラデルフィア美術館（Philadelphia Museum of Art）の正面玄関前では、よく観光客が 72 段の階段を駆け上がっています。オスカー受賞映画『ロッキー（Rocky）』で、主人公のロッキー・バルボアが勇ましく駆け上がった有名なシーンを真似しているのです。のぼりきった高みから街の景色を眺めると、きっと「来てよかった」と感じることでしょう。食欲がわいてきたら、個性的なブティックが立ち並ぶ流行の先端を行くサウスストリート（South Street）へ向かい、フィラデルフィア・マジック ・ガーデン（Philadelphia’s Magic Gardens）を訪れて、名物のフィリーチーズステーキ（Philly Cheesesteak）を味わってみましょう。

ニュージャージー州の海沿いの街、アトランティックシティには、歴史あるビーチとウォーターフロントに広がるボードウォークがあります。ソルトウォータータフィーなど、地元で人気の食べ物を試食し、ツアーに参加してクジラを見たら、ビルの建ち並ぶラスベガススタイルのエンターテインメントリゾートで運だめしをしましょう。日帰りでデラウェア州の沿岸部まで行くのもよいでしょう。きらきら輝く浜辺と免税価格でのショッピングをお楽しみいただけます。レホボトビーチ（Rehoboth Beach）でくつろぎ、タンジャーアウトレット（Tanger Outlets）のブランドショップで掘り出し物を探しましょう。

メリーランド州オーシャンシティでは、16 キロメートルにわたって続くロングビーチ（Long Beach）の景色が見事です。思い切り体を動かしてみましょう。オーシャンシティ（Ocean City）のビーチでは、乗馬、カヤック、サーフィン、ジェットスキーを楽しめます。浜辺を散歩したり、ひと泳ぎしたり、あるいは海辺の美しさをただ堪能するのもいいですね。時間があれば、近くのアサティーグ島（Assateague Island）に行ってみましょう。ここは、野生のポニーがいることで知られています。

次の目的地へ向かう途中で、バージニア州バージニアビーチに寄ってみましょう。ここは家族で休暇を過ごすのにぴったりの場所で、ドルフィンウォッチングやホエールウォッチングも体験できます。バージニアビーチを出発したら、18 世紀のコミュニティが完璧に復元されたコロニアルウィリアムズバーグ（Colonial Williamsburg）を訪れて、タイムスリップした気分を味わいましょう。ここは国内最大かつもっとも人気のある「生きた歴史博物館」であり、世界でもっとも貴重な歴史的地区の 1 つです。ワシントン D.C. に着く前に、バージニア州アレクサンドリアの近く、マウントバーノンにもお立ち寄りください。ジョージ・ワシントン大統領が最初に継いだプランテーションと住居があった場所です。雄大なポトマック川（Potomac River）を臨む 200 ヘクタールの土地には、家畜を飼育している今も現役の農場、豊かに繁る菜園、そして再建された 16 面の納屋があります。

最後に訪れるのはワシントン D.C. です。ワシントン記念塔（Washington Monument）やジェファーソン記念館（Jefferson Memorial）といったアメリカの首都を象徴する建造物が作るこの街の全景をぜひ目に焼きつけてください。様々な博物館、記念碑、彫像を巡りながら、アメリカ合衆国の壮大な歴史をたどってみましょう。この街に来たら、ぜひホワイトハウス（White House）の前で記念撮影をしましょう。地元では「DC」と呼ばれるこの街は、食事とショッピングの選択肢も豊富です。一流のシェフが作る最高級の食事をローガンサークル（Logan Circle）で楽しんだら、ジョージタウン（Georgetown）の洗練されたショップを覗いたり、イースタンマーケット（Eastern Market）で地元の特産品を売る露店を覗いたりしてみましょう。